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2021.06.23

第6回 ai@ku定例セミナーを実施しました

2021年6月23日、第6回 ai@ku定例セミナーが開催されました。本学薬学系分子生薬学研究室の佐々木陽平教授から「漢方生薬の基源と品質 -科学的解明の試み-」と題して研究の紹介がありました。

中国医学を源流とし日本で独自に発展を遂げた「漢方医学」は、広く臨床で使われる一方、科学的解明はあまり進んでいないのが現状です。また、その原料はほとんどが中国由来であり、国産の生薬が少ないのも課題となっています。その課題に対して、生薬の形態分析や有効成分の解析を通した科学的な評価を行っていること、また「金沢大学薬用植物園」の運営を通して「金沢大学ブランド」の生薬を作り上げていくことについて、研究を紹介いただきました。

その後のディスカッションでは、国産にすることの利点や、同じ素材でも産地によって吸収のされ方が異なることなど、薬効成分以外の重要性についても話しがされました。