2024.11.13
第39回 ai@ku定例セミナーを実施しました
2024年11月13日、第39回 ai@ku定例セミナーが開催されました。
演 題:脳血管疾患の病態理解への多角的アプローチ
演 者:寳田 美佳(医薬保健研究域医学系 助教)
脳卒中は、世界で2 番目に多い死因であり、⻑期障害の主要な原因である。脳卒中の多くを占める脳梗塞では、血管の閉塞により虚血性脳損傷がおこる。発症早期には再灌流療法が有効であるがそれ以降に確立した治療法はなく、適切な動物モデルを用いた病態生理の解明に基づく治療戦略の開発は重要な課題である。我々は、ストレス応答や非神経細胞の役割に注目し、病態を制御する分子機構を明らかにしてきた。本セミナーでは、我々の研究から明らかになった脳梗塞の病態制御メカニズムを紹介するとともに、組織変化や細胞応答を包括的に捉えるための全脳イメージングの取り組みについても紹介したい。