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2024.04.16

第33回 ai@ku定例セミナーを実施しました

2024年4月16日、第33回 ai@ku定例セミナーが開催されました。

演 題:中医協の費用対効果評価制度における公的分析の紹介
演 者:柏 宗伸(医薬保健研究域薬学系 助教,立命館大学総合科学技術研究機構 医療経済評価・意思決定支援ユニット (CHEERS) 客員准教授)

 限られた医療資源を効率的に分配するためには,新たな医療技術の有効性,安全性,経済性を評価することが重要課題である。この課題解決に貢献するプロセスは医療技術評価(HTA:Healthtechnology assessment)と呼ばれ,医薬品の保険償還可否判断や薬価調整に用いられている。日本では、2019 年より日本版HTA として費用対効果評価制度が開始された。日本の制度は保険償還可否判断ではなく,薬価や市場規模の大きい薬剤を対象に費用対効果分析の結果に応じて薬価調整を行う仕組みである。私は公的分析班の一員として,費用効果分析モデルの評価を主に担当している。本セミナーでは,公的分析の紹介とともに,最近取り組んでいる時間依存性ハザードの間接比較を用いた研究についても紹介したい。