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2022.09.14

第17回 ai@ku定例セミナーを実施しました

2022年9月14日、第17回 ai@ku定例セミナーが開催されました。

演 題:眼科関連のAIの現状と当科の取り組み
演 者:東出 朋巳 先生(金沢大学医薬保健研究域・医学系 眼科学 准教授)

 AIを用いた診断機器として2018年にFDAが初めて認可したのが,眼底カメラ による糖尿病網膜症の自動診断システムでした。それ以降,緑内障,加齢黄斑変性症など多数の眼疾患の診断に対するAIの有用性が次々と報告されてきています。AIが判定する材料となるデータとして眼底写真が代表ですが,光干渉断層計など他の画像解析装置や視野データなども活用されています。日本眼科学会では画像関連6学会の一つとして2016年からAMEDの支援を受けて,眼科部門カルテに含まれる情報の自動収集に基づくナショナルデータベース構築(Japan Ocular Imaging Registry)の事業がスタートしています。当科もデータ提供施設として参加しています。当科独自の取り組みとしては,近年増加している強度近視眼における緑内障診断へのAIの活用を試みています。今後の展開についてご助言をいただければ幸いです。